「2025夏期しまね短期仕事体験」取材レポート【第1号】

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「しまね短期仕事体験」実施期間中に、ジョブカフェしまねスタッフが受入事業所へ訪問させていただき、参加学生・事業所のご担当者様からお話を聞き、取材レポートとして掲載しています。

取材事業所

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体験概要(今岡工業).png

プログラム内容.png1日目 午前:オリエンテーション、社内案内・会社概要の説明、安全教育
 午後:現場見学、当日の振り返り
2日目 午前:現場見学、過去の施工事例の工事写真を用いて説明 他
 午後:簡単な図面作成作業、数量積算、モデルハウス見学、当日の振り返り
3日目☆ 午前:前日作業のフィードバック
 午後:ワークシート記入、社員との座談会とアンケート記入
※☆印:取材日


参加学生の声.png 

大学では建築デザインを学んでおり、「設計」か「構造」か、進む方向を迷っていることもあり、この体験で方向性を決められると良いなと思い参加しました。
来年3年生になると、県外のインターンシップにも参加するようになると思うので、今のうちに地元で建設業がどんな仕事をしているのかを見てみたいと思いました。
体験中は、着工準備中と発注者都合により現場見学ができなかったため、代わりに今岡工業が手掛けている「桧家住宅」のモデルルームを見学させてもらいました。自分も大学で住宅の設計はしていますが、実際のモデルハウスでは、動線や空調のことなど意識されており、とても勉強になりました。
オフィスの雰囲気は硬いイメージだったけど、そんなこともなく、皆さん仲が良さそうでとても良い雰囲気だと思いました。現場に出られている社員さんが多いですが、帰ってこられた際には、自分にも挨拶してくれたり、気軽に話しかけてくれて嬉しかったです。



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アセット 8.png 学生さんから住宅設計に興味があると聞いたので、プログラムに追加して現場に行き、実際の仕事の様子を見てもらいました。また、大学で学んでいることと、実際に弊社が使用しているソフトが違っていることもあり、操作方法もレクチャーしながら行いました。
現場見学では、若手社員とも交流してもらえるようにしました。
参加してくれた学生さんは、コミュニケーション力が高く、会話もスムーズでした。一言付け加えて自己紹介するなど、「どこの企業に入社しても大丈夫」と高評価でした。自ら進んで質問してくれ、このコミュニケーション力の高さは、現場監督に向いていると感じました。


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体験概要(益田石油).png

プログラム内容.png1日目 会社説明、課題説明、現地&市内視察
2日目 課題演習
3日目☆ 課題発表、社員や社長と話をしてみよう
※☆印:取材日


参加学生の声.png 

益田石油では、「人を大切にする、相手を思う」という考えを掲げられており、そこに興味を持ったため参加させてもらいました。
プログラムでは、カフェのオープンにあたりどんなPRをしていくかを考えるだけでなく、実際に社員の皆さんに提案できる時間もあるところがとても魅力的でした。実務的な体験のため、実際に働き始めた際にも活かせる内容(反響率の考え方など)となっており、多くを学ぶことができました。
また、サービスステーションのことだけではなく、益田の町(ホテルや企業、地域)についても知ることができ、益田に住むという選択肢も増えました。都会ではないからこそ、自由に作り上げるという楽しさもあると感じました。
オフィスは、社員の成長を応援し歓迎してくれる、成長のために叱ってもくれる、その後にフォローもしてくれたり、一緒に考えてくれる、そんな環境や雰囲気があると感じました。益田石油の企業理念でもある「人の質が企業の質」というものを体感することができました。
今回の短期仕事体験では「しまね就職活動等応援助成金」を使うことができたことで、西部(益田市)に行って体験をするという選択ができました。この助成金は今後も続けてほしいです。



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アセット 8.png 今回の体験では、より就職後のイメージを鮮明に持ってもらうことができるように、実務レベルで取り組んでもらえる内容にしました。
また、課題演習で学生さんが考えてくれた内容を実際のマーケティングで使用することにより、「自分が出した案が実際にどのような影響を与えているのか」など、体験後も益田石油を気にしてくれるきっかけになることも期待しています。
学生さんの大学での専攻なども確認し、弊社に興味を持ってくれた理由を考え、体験で学びたい内容に近いプログラムになるように気をつけました。事前連絡等から、学生さんが地域のコミュニティのあり方に興味を持っていることを知り、1日目の午前中に益田のサービスステーションを車で視察しながら、益田という地域も紹介して回る時間も設けました。この時間を設けたことで、成果発表時には益田の地域性も含めたマーケティング内容を発表してくれたように思います。
今回の学生さんは、とても会話を大切している方だと感じました。人生の中では、その思いに応えてくれない人もいるかもしれませんが、このまま大切にしてほしいと思っています。


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体験概要(松の湯).png

プログラム内容.png1日目 料飲部接客体験 料飲指導
2日目 料飲部接客体験 料飲指導
3日目☆ 宿泊部接客体験 宿泊フロント指導
※☆印:取材日


参加学生の声.png 

観光の授業をとっているので実際の現場を見てみたい、マナーやおもてなしについて学びたいと思い参加しました。
今回の体験では、2日目のバイキング会場でのお客様への案内が一番印象に残っています。学生同士でスタッフ役、お客様役になりロープレもし学んだつもりでしたが、実際にお客様を相手にすると、客層によって臨機応変に対応をしていく必要があり難しいと感じました。対応後すぐに、スタッフの方から「もう少し笑顔で」などといったアドバイスをしていただけたので、アドバイスをすぐに実践することもでき良かったです。また、毎日フィードバックがあったため、自分自身でも日々成長を感じることができました。
お客様とのやりとりで、「相手の間をつかむ」ことが一番重要と教わったことも印象的でした。親切と思っての行動でも、一方的なやりとりにならないようにすることが大切だと学びました。
旅館は、とてもかっちりしているイメージでしたが、お客様にも、スタッフ間でも和やかな雰囲気で驚きました。おもてなしと一言でいっても、様々な場面を想定して、その都度、臨機応変に対応もされていてすごいと思いました。言葉遣いもお手本はあるけど、お手本通りだと堅すぎる場面もあり、想像していたより大変な業務だと感じました。



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アセット 8.png 接客のロープレを短時間ながら職員研修と同じレベルで行った上で、1日目~2日目に料飲部で接客体験を実際のお客様を相手にしてもらいました。この研修の中で、お客様への感謝の気持ちを身に着けてほしいと学生さんには伝えています。研修内容としては、「あいうえおあお…」の発声練習や滑らかに滞りなく話す方法、「ようこそいらっしゃいました~」の言葉の中にある思い(感謝、ご案内、これからもよろしくお願いします)を感じて行動するなどを行っています。
昨年までは、学生生活でコロナの影響を受けた学生さんが多かったこともあり、質問や笑顔が少なく消極的な印象の方が多かったように感じていましたが、今回の学生さんは、積極的に質問もしてくれ好感がもてました。


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体験概要(中筋組).png

通常型プログラム内容.png1日目 オリエンテーション、会社説明、模型製作体験、3DCAD体験
2日目 現場体験・見学、竣工物件見学、ARVR体験
3日目☆ 社会人基礎力講座、若手社員との座談会、消波ブロック作成、振り返り
※☆印:取材日



パッケージ型プログラム内容.png1日☆ オリエンテーション、会社説明、施工現場説明、ドローン測量・レザースキャナー説明、
 ARVR体験、模型作成体験、若手社員との座談会、振り返り
※☆印:取材日


参加学生の声.png 

大学で地理を勉強しているので、地形、地質、災害、まちづくりなどのことを知りたくて参加しました。公務の土木部や、現場に携わる建設業を見たいと思っていました。
文系学部なので、専門知識が乏しいことを前提に、建設業界についても詳しく教えていただき、こんな世界があったんだ、と知らなかったことを知ることができました。今まで何気なく通っていた道のできるまでの話なども驚くことが多かったです。
3日間(通常型)の参加は、自分ひとりだったこともあり、非常に温かく迎え入れていただきました。社内の雰囲気はとても穏やかで、社員さん同士の仲の良さを感じることができました。



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アセット 8.png 

例年までは工事現場への同行が主でしたが、年単位で稼働する現場の管理業務(現場監督)を数日程度見学・体験するだけでは伝える内容の限界があり、業務の魅力を十分に伝えきれず、学生も物足りないのではと感じていました。そういったことを踏まえて、近年はより“体験”を重視したプログラムへ変更させてもらいました。例えば、測量機器の取り扱いや模型作り、VRやドローンなど。
専門学科でない学生を受け入れる場合は、まずは建設業の全体像をイメージしやすい内容を意識して構成しています。また、学生のレベルに応じて、業務の1つである3DCADを用いた平屋の図面・室内空間作成による3Dモデリングの作成、ARVRを利用した現場体験など専門的なプログラムも準備しています。

また、会社や業界の説明以外にも、社会人としての意識づけやスキルを身に付けてほしい目的で“社会人基礎力講座”や建設業にちなんだグループワークを行っています。楽しみながら汎用的なスキルアップができる、学べると文理問わず学生から好評な内容となっています。


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体験概要(大隆設計).png

プログラム内容.png1日目

 スケジュール・短期仕事体験内容説明、建設コンサルタント業界の紹介動画視聴、

 実習テーマの説明、実習(氾濫解析:①諸条件の整理)
2日目

 当社が設計した河川施設の現地見学
 実習(氾濫解析:②CADを用いた流下断面の設定)

3日目☆ 実習(氾濫解析:③不等流計算の計算値の入力)
4日目 実習(氾濫解析:④平面図へのプロット)
5日目

 実習(氾濫解析:⑤浸水家屋数、浸水面積、浸水深さの算定)

 解析結果のまとめ、レポート作成、短期仕事体験報告書作成
※☆印:取材日


参加学生の声.png 大学の先輩から面白いプログラムを実施していると聞き、参加しました。また、魚道(※1)にも興味があり、今回の体験でプログラムにも入れてもらえたので良かったです。学校の学びでは教わらない、現場の方から話が聞けるのと実際の現場を知ることができたのが楽しかったです。関係者でないと見ることができない現場を見せてもらえ、貴重な体験となりました。
1日目には、まったくスキルのないCADを使用して設計を行いましたが、担当の方が、とても優しくわかりやすく操作等を教えてくださり、今後のビジョンができました。
社員の皆さんのプロ意識が高いところも勉強になりました。
(※1)魚道:ダムや堰など河川の横断施設によって魚の通行を妨げられるのを防ぐため、人工的に設けられている魚専用の通路。



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アセット 8.png これまでに数回の受け入れを経験し、体制も整ってきていることから、学生さんのペースや関心・理解度に合わせてプログラムを構築するようにしています。
今回の参加学生は「魚道」に関心を持っていたため、現場見学では当社が設計した魚道を見学できるよう、一部プログラムを変更しました。
学生は一生懸命かつ前向きに取り組み、積極的に質問もしてくれたため、受け入れる側としても非常にやりやすく感じました。
また、当社の事業内容について事前にしっかりと調べてきてくれていた点も、大変好印象でした。


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