「2023夏期しまね短期仕事体験」取材レポート【第1号】

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「しまね短期仕事体験」実施期間中に、ジョブカフェしまねスタッフが受入事業所へ訪問させていただき、参加学生・事業所のご担当者様からお話を聞き、取材レポートとして掲載しています。

取材事業所


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実習内容.png
日程:8月21日(月)~8月25日(金)
   ※5日間
実施方法:対面
参加学生:2名
     ※石川県立大学 3年生
      島根県立大学(松江キャンパス) 2年生


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1日目オリエンテーション、測量業務体験
2日目測量業務体験、水中ドローン体験、セミナー参加
3日目3D設計体験、就業体験
4日目ミーティング参加
5日目プレゼン、若手社員との座談会、仕事体験フィードバック
レポート作成、レポート発表、意見交換会
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参加学生の声①.png 学校で測量をしたことがあり、総合建設コンサルタントの仕事が気になり参加しました。
授業で習っていたこととやり方が違っており、最新の技術を学べて楽しく実習ができています。
コンサルや測量は外に出て仕事をするイメージだったけど、ドローンで撮影したものをパソコンを使って作業することが多いと聞き、私自身、中での作業も好きなので、楽しそうだなと思いました。
今日は、初めて3DCADを体験して、思ったより簡単で楽しいです。


参加学生の声②.png まだ全然業界を知らないので、いろんな業界を知りたいと思い参加しました。
2日目に水中ドローンの実習があり、近くの河川で実際に動かすことができて楽しかったです。
河川は汚れていたのであまり河川の中の様子はわからなかったけど、海で撮られたドローンの映像を見せてもらえ、鮮明な映像に感動しました。普段の生活では体験できないドローンの操作をさせてもらえたこと(動かせるようになったこと)が楽しかったです。
また、女性の方が多く活躍されていて、最新の技術を使っている人がいると聞いて驚きました。


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事業所の声①.png 毎年受入はしてますが、いつもは3日~4日間がほとんどで、今回の5日間は長い方ですね。
実習の内容に合わせて担当者が必ずつくようにしているため、多くの社員と関わることができるようになっています。今回の受入では、今までで一番多くの社員と関わるようなプログラムになっているかもしれません。プログラムの内容についても、参加される学生さんに合わせて変更しています。
今日は、朝から3DCADを体験してもらっていますが、お二人とも初めてのCADでも色々なところを触ってみながら使いこなしていて、覚えるのも早いです!
今の学生さんはゲームをしている方も多く、3D画面に慣れているということもあると思います。慣れていないと画面に酔ってしまう方もいるので。


事業所の声②.png 当社は、業界的に珍しく女性社員が多く勤めています。私自身も技術者として勤めて35年になります。
産休育休を取得してからの復帰率も高いですし、復帰後も周りがサポートしています。多くが経験者なので、大変さが分かっていますからね。
また、当社には大学等で専門的な学部・学科で学んでいない方も入社していますが、入社してから勉強してもらい、資格を取得してがんばってくれています。資格取得のための補助もありますし、合格したら報奨金もでます。
就業体験についても、専門的なものを学んでいる方、いない方どちらの受入もしていますよ。先日は、高校生が来てくれていました。


写真は笑顔がステキな奥田社長
土木工学は経験工学!
土木には、同じものが1つもない。
場所も大きさもすべて違う。
経験を積むことが大事!
仕事は大変なこともあるが、何事も楽しいのが一番!
③社長.jpg社長コメント.png

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何をやりたいかわからない方もいらっしゃると思いますが、何にでも興味をもってもらうと、やる気がでてくるようになると思います。
諦めないことが大切!ぜひ楽しさをもってやってみてください!(三好さん)

 【取材スタッフから】
 普段の生活の中で触れることのない3DCADやドローン、測量など、様々な体験をさせてもらっていて、多くのことを学べているように感じました。参加学生からは「楽しいです!」という声が聞けて、ジョブカフェスタッフとしても嬉しく思いました。
 また、短期仕事体験の担当者である中尾さんは、実施計画書に「緊張されることなく、楽しくて思い出に残る5日間を一緒に形作れれば最高です。」と書いてくれていました。こんな素敵なメッセージを書いてくださる方、なかなかおられないです。 
 奥田社長、三好さん、中尾さん、岩佐さんのお話を伺って、職場を見学させていただき、建設コンサルタントのイメージも一転!働きやすさはもちろんのこと、着実に技術を身に着け、仕事に活かすことができることや学び続けることの大切さを改めて感じました。「地図に残る仕事、自慢できる仕事です!」そう話をされた三好さんの言葉もとても印象的で、かっこいいなぁと思いました。
 学校で、土木や測量など専門的なものを学んでいる学生さんはもちろん、学んでいない方も、皆さん優しく受入してくださる企業さんですので、興味を少しでも持った方は、次の「仕事体験」で参加されてみると良いのではないでしょうか。


ホテル一畑.png

実習内容.png
日程:8月21日(月)~8月25日(金)
   ※5日間
実施方法:対面
参加学生:2名
     ※関西学院大学 3年生
      島根県立大学(松江キャンパス) 2年生


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1日目朝礼参加、会社説明、レストラン実習、サービス研修(座学)
2日目レストラン実習、フロント実習
3日目ベッドメイク
4日目フロント実習、宴会実習
5日目レストラン実習、振り返り



参加学生の声(関西学院).png 現在飲食店でバイトをしており、接客が好きで今回ホテルを選びました。プロを見て今後のバイトや就活で活かしたいと思っています。
お客様のためにたくさんの人が働いていると改めて実感し、ありがたみも分かりました。みなさん、お客様の気持ちを考えて一歩先を予測して行動されている姿に感動しました。
座学ではホテルで働くためのマインドやホスピタリティについて学びましたが、自分が想像していたより厳しいし難しいと感じました。ちゃんと自分にできるか不安です。


参加学生の声②.png ホテルに泊まった時にフロントの人が丁寧で、一体どんな教育を受けてるのか、どんな接客をされているのか興味を持って、自分がホテル業務に合っているのか確かめたくてホテル一畑を希望しました。
従業員さんは常にお客様を見ておられ、例えば自分が良かれと思ってやったことがお客様にとってはただのおせっかいになることがあるので、そこの見極めが大事だと学びました。その観察力にプロ意識を感じました。


ホテル一畑①.JPG    ホテル一畑②.JPG

事業所の声(ホテル一畑).png 実務に近い体験をしてもらうため、5日間の実施時間を業務に合わせてプログラムしました。例えばチェックイン・アウトのフロント、ランチタイムやチェックアウト後のベッドメイクなど裏方のことも知ってもらいたいと思っています。初日の「サービス研修」では、ベテラン社員によるビジネスマナーなど、就活にも活かせる内容となっています。ホテル業界は、華やかなイメージかもしれませんが、実際は各部署で覚えることが多く、慣れるまでに時間を要します。学生さんには厳しい面も必ず伝えるようにしています。最終日には、学生さんから感想や改善点をもらい次回に繋げていきたいと考えています。
学生さんには、この仕事体験を通してこの業界を志望してもらえたら嬉しいです。


ホテル一畑③.JPG

 【取材スタッフから】
 実習3日目の学生さんを取材しました。この日はチェックアウトした部屋から順次ベットメイクをします。大きなベッドを移動させながら丁寧に手早く二人で協力しながらシーツをセットしてカバーの付け替えに汗を流していました。学校、年齢も違う二人が仕事体験で出会い、いろんな話をしていて「お互い刺激になります」と笑顔で話してくれました。アルバイトとは違うプロの接客スキルに戸惑いながらも「この5日間で学んでやる!」という姿勢が伝わってきたのが嬉しかったです。客として泊まるホテルとそのホテルで働くという全く違う立場になる経験は学生の時しかできません。限られたチャンスを活かして積極的に行動して欲しいと思います。


誠和商会.png

実習内容.png
日程:8月21日(月)~8月25日(金)
   ※5日間
実施方法:対面
参加学生:1名
     ※島根職業能力開発短期大学校 1年生
      


プログラム内容.png

1日目事業所紹介、仕事体験の目的と内容の打合せ、事務所と工場の見学
2日目受注データ入力業務体験、CAD操作体験
3日目工場でレーザー切断機の操作体験
4日目材料セットから完成までの一連の加工操作体験
(ドリルマシン、ショットブラスト、曲げ加工機の操作)
5日目サンプル製品の加工実習、振り返り



参加学生(能開).png 地元にいた時、理科クラブで金属加工体験に参加したことがあり、この分野に興味を持っていました。授業で学んでいても実際に触れることで「本物はすごい!」と改めて思いました。動画で見るのとは大違いです。1~3日目は見たり、聞いたりさせてもらいました。クレーン作業、抜き加工など迫力があってとても良かったです。専門用語もギリギリ理解できて面白かったです。後輩の皆さん、とりあえず自分から動いてみると新しい発見があり、理解も深まりますよ。


誠和商会①.JPG    誠和商会②.JPG

事業所の声(誠和商会).png 第一工場、第二工場それぞれ作業内容が違うので、各工程ごとに専属社員をつけて指導しています。工場内は危険な所もあるので安全第一で学生さんに分かりやすく丁寧に説明をしています。また、日常では見ることのない巨大な機械を操作できるのも魅力です。モノづくり・機械イジリの好きな方にとっては貴重な体験になります。
今回参加をしてくれた学生さんは、学校で旋盤を学んでいることもあり、専門用語でも理解が早く、熱心にメモをとりながら暑い工場内で真面目に取り組んでもらっています。そんな学生さんの姿勢に社員も刺激を受けているようです。また、初めて女性を受け入れたことが社外にもアピールできて今後の採用に役立つと思います。


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 【取材スタッフから】
 指導する若手社員と学生さんを少し離れた所から見守る工場長の森脇さんの優しい笑顔が印象的でした。工場内は整理整頓されていて、最後の仕上げ(磨き)をかけて出荷を待つ製品が並んでいました。鉄の塊をカットしたり穴を開けたり曲げたりと私たちの生活に欠かせない部品がここで作られていました。モノづくりに興味があってやる気があり、この大きな機械を動かして製品を作ってみたい人を大歓迎しますとのこと。製造=しんどいイメージがある人も多いと思いますが、働きやすい職場づくりを全社で取り組んでいることを自信をもって話してくれました。入社3年目の夏井さんは「仕事では丁寧かつ厳しく指導してもらっている、仕事が終わるとみんな優しく話しやすい環境なので、頑張っていけています」と照れながら話してくれました。実際に工場内での社員さんの挨拶や取材中のやり取りを見ながら「雰囲気いいなあ~」と感じた訪問でした。

江津市役所.png

実習内容.png
日程:8月21日(月)~8月25日(金)
   ※5日間
実施方法:対面
参加学生:2名
     ※追手門学院大学 3年生
      島根大学 3年生


プログラム内容.png

1日目【地域振興課】ビジネスプランコンテスト一次審査会 記録係
2日目【地域振興課】公共交通調査業務
3日目【土木建設課】業務概要・工場見学など
4日目【水道課】業務概要・水道管工事現場及び水道施設見学・水質検査実践演習など
5日目【農林水産課】地産地消推進事業の座学及び体験、生産者視察、若手職員との交流会など



学生の声(追手門学院).png 実習ではできるだけ「働く」を実感したいと思い、いろいろ体験したい!実感したい!知りたい!と思って参加しました。
そんな中で、江津市が運営している江津市ビジネスプランコンテストの一次審査会に参加させてもらい、議事録をとる体験をしました。いろいろな人の意見を聞く、いろいろな視点を知ることができて凄く面白かったです。
これから参加しようとしている皆さん、その職場のことを知らずに入るより、知っていて損はないと思います。働く上で合う合わないは大事。参加してみられることをおすすめします!


学生の声(島大).png 仕事体験に参加するまでは、公務=デスクワークの固いイメージだったが、実際に参加してみて、凄くイメージが変わりました。
担当してくださった皆さんとてもフレンドリーで、質問もしやすかったです。
今回実際に現場に出掛けて、三江線の代替バス利用者さんに口頭で直接インタビューさせてもらいました。
公共交通の重要さを感じましたし、色々な人と話すのは自分に合っているなと感じました。
仕事体験は、8時から17時まで働くとは?を知る良い機会です。バイトとは違う!
雰囲気とか、自分に向いてるとか、明確になると思うので、絶対に行った方がいいです。


江津市①.JPG    江津市②.JPG

企業の声(江津①).png こちらからの依頼事項に対して、熱心かつ丁寧に取り組んでいただきました。実習を進める中で、学生が自ら課題を発見して、自発的に取組まれている姿を見て、自分の学生時代と比較して真面目な学生が増えていると感じました。公務員を希望される人は、地域が抱える行政課題に興味を持ち研究していただくことと共に、様々な社会・文化的背景や価値観を持つ人と話し、多様な考えに触れ、受け入れる姿勢を身に着けていただければ幸いです。


企業の声(江津②).png学生が主体的に取組むことができ、かつ江津市が抱える地域課題の解決に向けた特徴的な手法を学ぶことができるようにプログラムを作りました。学生の希望に添ったコースを可能な限りたてるよう工夫し、各課と調整しながら、学生の興味がある課を重点的に回ってもらうプログラムといろいろな課を回ってもらうプログラムを企画しました。
参加してくれている学生さんは、行動力があり、主体性をもって活動されている姿が印象的です。ぜひ自分の興味のあることをどんどん伸ばして欲しいと思います。
また、学生がインターンに来てくださることで、私たち職員が学生さんから元気をいただいたり、気づくことが多くあります。若手職員は指導を行うことで自分の仕事をふり返ることができます。自分たちの仕事を学生からの視点で見てもらうことで、違ったアイディアが生まれることもあります。気づきや学びがあるのは学生側だけではないと感じています。

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市役所の仕事はとても幅広く、業務内容は多岐にわたります。自分の興味のない業務に関わることも多くあります。その中で自分なりの面白さを見つけていくと、チャンスが広がり充実した社会人生活へつながると思います。(壱岐さん)


 【取材スタッフから】
 お昼休み一緒にお弁当を食べながら、二人に話を聞きました。4日目ということもあり打ち解けた感じで、将来のことやこれからの就活に向けて話してくれました。就活を意識した時、大手就活サイトで「江津市の企業」を検索したら少なくて焦ったとか・・・そんな時にジョブカフェしまねから定期的に届くイベント案内などが役にたっていると話してくれました。これからは視野を広げて情報収集していき、実家から通える江津市で就職したいと笑顔で語ってくれました。


めのや.png

実習内容.png
日程:8月24日(木)~8月28日(月)
   ※5日間
実施方法:対面
参加学生:4名
     ※島根県立大学(松江キャンパス) 2年生 4名
     


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1日目各部署紹介、・挨拶(自己紹介)、めのやについて(歴史・勾玉)
2日目観光地について(現場研修に向けてのレクチャー)・工房見学、先輩社員との交流
3日目観光地店舗にて現場体験
4日目観光地店舗にて現場体験
5日目ワークショップ・社長談話、こしらえ体験、フィードバック



学生(県大)①②.png ①授業で観光地のデザインやショーケースのことを学んでおり、興味があったため希望しました。また、めのやさんは観光地で店舗を構えておられるので、地域や観光についても学べると思いました。接客も学びたいと思っています。
めのやさんの本社オフィスはワンフロアとなっていて仕事の連携がしやすそうだなと思いました。また、社員の皆さん同士、とても仲が良さそうな雰囲気でした。
②伝統の守り方、地域産業や文化を学びたいと思っており、歴史のあるめのやさんなら学べると思い希望しました。また、店舗実習で接客についても学びたいと思っています。
初日は、本社で社員の方の前で挨拶(自己紹介)をしましたが、皆さん笑顔でちゃんと話を聞いてくださって、とても温かい雰囲気でした。


学生(県大)③④.png ③めのやさんは勾玉のイメージしかなく、知らないことを知ることで、自分の興味・関心を見つけたいと思い希望しました。
大社店店長さんから店舗実習のためのレクチャーを受けたときに、「モノを売るのではなく、人の役に立ちたい」と話をされていたのが印象に残っています。また、お手洗いを利用した際に、社員の方が洗面台の水しぶきをさっと拭いておられたのを見て、話されたことを日ごろから実践し、次の人への気配りを大切に行動されているんだなと感動しました。
④めのやさんがどういうところか気になったのと、勾玉の加工方法や歴史を伝えていくことに興味があり希望しました。最初はとても緊張していましたが、社員の皆さんが優しく接してくださるので、緊張がほぐれました。
また、今日の午前中に大社店店長さんの話を聞き、お客さんのことを一番に考えいてることがわかりました。明日からの店舗実習では、今日聞いたお話を活かしつつ、作り手の魅力を伝えていけたらと思います。


めのや①.JPG    めのや②.JPG

事業所の声(めのや).png学生の受入は8~9年ぶりです。石業界の売り上げが下がり、しばらく中途採用のみでしたが、コロナが明け、観光客が戻ってきたことや働き手不足から、若い方(新卒等)を採用し、島根を盛り上げて、勾玉を伝えていく人材を育てていく必要性を感じました。コミュニケーションシートで学生さんたちの「島根ならではものを学びたい」という意思を感じたため、「勾玉づくり」をプログラムに入れました。
単に会社を知ってもらうだけでなく、地域や文化に関わってきたことも知って欲しいと思ったので、1日目で「めのやの歴史と勾玉」について学んでもらいました。その知識をもとに2日目で「勾玉づくり」を体験してもらい、その体験を接客の際に言葉でも伝えられるように、3日目、4日目の店舗販売体験を組んでいます。体験店舗は客数・売り上げ規模ともNO.1の大社店で、今日の午前中に大社店店長から観光地の接客に期待されていること、販売員の心がまえも学んでもらっています。学生の皆さんには、とにかく楽しんで参加して欲しいですね!



めのや③.JPG    めのや④.JPG

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自分だからできること、自分にしかできないことを見つけて伸ばして欲しいと思います。学生さんの1人が話してくれましたが、知らないことを知ることで、自分の興味・関心がどこに繋がっているかが分かる手がかりになります。興味のジャンルが違っても、自分に合わないと決めずに何でもやってみるといいと思います。(村岡さん)

 【取材スタッフから】
 「めのや」さんのプログラムは、単に「勾玉の接客販売してみよう!」という仕事体験ではなく、5日間で知識・経験を積み上げ、最後は達成感を味わえる!というステップアップ式になっていました。今回は、仕事体験2日目に行われた「めのうやしんぐう本店」での工房見学、勾玉づくり体験を取材しました。「勾玉がなんでこんな形なのか、穴の意味は分かる?」と担当の村岡さんが聞くと、「うん、うん」と頷く学生さん。1日目の「めのやの歴史・勾玉について」の知識を得た上で、次の日の勾玉制作に入ったほうが、より理解が深まるだろうという村岡さんの想いを感じました。学生さんは60分コースの勾玉づくりに挑戦し、ぎこちなくスタートしたやすり使いも、30分後にはもう完成に近い状態でした。会話も弾み、楽しい雰囲気で制作していました。「今日、勾玉づくり体験をしたことで、明日の接客体験でお客さんに『昨日、勾玉を作ったんですよ』って話ができますよね」と村岡さん。今日の学生さんの体験は、明日のお客さんとの会話のきっかけ作りに繋がるように考えられたプログラム内容となっていました。村岡さんの【「めのや」の歴史と今を伝えつつ、とにかく学生さんに良い体験をして欲しい】という思いを節々で感じました。また学生さんのリラックスした笑顔や職人さんとのやり取りから、充実した体験をされている様子を感じ取りました。